~パワハラ?と感じたら!確認すること項目ごとにチェックと解説。その1の続き~
【立場でパワハラかを確認するチェック項目を詳しく】
パワハラについての判断としては、
線引きが難しい場合が多く、対処がスムーズに進まないことも多いかもしれません。
職場で気をつけるべき分別について、よくわからないときは、
簡単なチェックリストを使うことが良いと思いますので、
下記のチェックをしてみてください。
<パワハラを行なっていないかについて>
パワハラについては、大体が、上司から部下に対するものが、ほとんどだと思います。
ですが、加害者である、上司にパワハラをしているという自覚がない場合も多く、
注意をしても改善が見られず、同じことが繰り返されてしまうような、
可能性が高い場合も多くあります。
そうとはいえ、自分のしている行為が、パワハラに該当していたり、
該当する可能性があったりすることを客観的にチェックするのも、
かなり難しいと言えるでしょう。
厚生労働省では、こんな状況を背景に管理職に就く人を対象とした、
パワハラチェックリストを公開しているようです。
チェックリストの内容には、以下のような項目があり、
管理職自身が、当てはまると思うものを選ぶ形式です。
- 部下から意見されるとイライラする
- 自分のミスを部下に謝ることはない
- 自分は怒りっぽい性格だと思う
- 何かあるとすぐ感情的に叱る
- 厳しくしないと人は育たないと思う
- 部下のなかに気に入らないと思う人がいる
- 仕事ができない部下に仕事を与えないのは仕方がないと思う
- 業績のためには就業間際に残業を頼むことをいとわない
- 部下は自分に気を使っていると思う
- 部下のプライベートを把握するのも上司の仕事のひとつだと思う
- 学校などで体罰をする指導者の気持ちを理解できる
このチェックリストにて、
3つ以上が該当するようであれば、要注意ですね。
回答者には、日常の言動に気を配る必要があること、
パワハラ研修の受講が、効果的であることを伝えたほうが良いのかもしれません。
<パワハラを受けていないかについて>
パワハラ問題では、判断が難しいために、判断を誤ったり、
判断自体が、遅れたりすると、深刻化がしてしまいます。
ですが、実際の職場で困るのは、
「この行為が、パワハラに該当するのかどうか」という部分の、
見極め部分である例が多いのではないかと思いますね。
この場合も厚生労働省のチェックリストを活用することで、
特定の従業員自身や、その周囲の人が、
パワハラ被害を受けていないかを視覚化することができます。
具体的に言いますと、
以下のような項目に、1つでも該当すると、
パワハラの可能性があるかもしれませんので要注意です。
もしも、これらの内容に当てはまる例が、ある場合は、
企業として、もっと詳細な調査を丁寧に行う必要があるといえますね。
- 叱っている最中に物で頭を小突く
- 物を投げたり、蹴ったりして威嚇する
- 仕事のミスを人前で怒鳴る
- 「バカ」「クズ」といった言葉で侮辱する
- 「クビにするぞ」などと脅す
- 話しかけても無視する
- 仕事上必要な連絡や指示をしない
- 特定の人を飲み会などに誘わない
- 無茶なノルマを課す
- 就業間際に大量の仕事を与える
- 未経験の人に重大業務を丸投げする
- 能力や経験を無視した簡単な業務のみを与える
- 仕事を与えない、掃除などの雑用を強要する
- 仕事について度を越した監視をする
- 交際相手の有無を聞き、結婚を促す
- 個人の信仰する宗教を公表・批判する
- 休日や夜間に緊急度の低い仕事の連絡をする
<職場でパワハラが起こる可能性がないかについて>
チェックシートで実際の社内の実態調査をする際も活用することができますね。
パワハラ対策の初期段階で、実施することだけでなく、
時期を決めて、抜き打ちで行うことで、
状況に応じた変化にも対応しやすくなると思います。
以下の項目の中に、3つ以上該当するようであれば、
職場内で、パワハラが発生する可能性が高いと、判断して問題ないと言えますね。
パワハラ問題の理解を促す研修をするなど、早期の対策が必要ですね。
~パワハラ?と感じたら!確認すること項目ごとにチェックと解説。その3へ続く~